弁護士費用特約、自動車事故だけじゃない。
日常生活まで使える保険会社・使えない保険会社を全社調べた
オペレーター時代、この質問を何度も受けた。答えは「保険会社によって違う」だ。
自動車事故しか使えない会社と、日常生活のトラブル(自転車事故・犬に噛まれた・隣人トラブルなど)でも使える会社がある。どちらを選ぶかで、いざというときの補償範囲が大きく変わる。16社を全部調べた。
弁護士費用特約の2つのタイプ
弁護士費用特約には大きく2つのタイプがある。
| タイプ | 使える事故の範囲 |
|---|---|
| 自動車事故型 | 自動車に関わる事故のみ(もらい事故・車に追突された・歩行中に車にはねられたなど) |
| 日常生活・自動車事故型 | 自動車事故に加え、日常生活全般の被害事故(自転車事故・犬に噛まれた・隣人トラブルなど) |
車種:トヨタ ヤリス(MXPH10・2024年3月登録)/記名被保険者:35歳・ゴールド・本人限定/20等級・無事故。地域・走行距離によって保険料が変わる会社はレンジで表示。三井住友海上・損保ジャパンはWEB見積不可のため記載なし。
| 保険会社 | 自動車事故型 | 日常生活・自動車事故型 |
|---|---|---|
| 東京海上日動 | 3,300円 | 6,000円 |
| あいおいニッセイ同和 | 4,200円 | 6,300円 |
| 共栄火災 | 4,390円 | 4,720円 |
| 三井住友海上 | WEB見積不可・代理店にて確認 | |
| 損保ジャパン | WEB見積不可・代理店にて確認 | |
| ソニー損保 | 3,740円 | 5,300円 |
| 東京海上ダイレクト | 3,039円〜7,642円 | 5,091円〜9,694円 |
| アクサダイレクト | 3,640円〜5,820円 | 選択不可 |
| 三井ダイレクト | 5,290円 | 選択不可 |
| SOMPOダイレクト | 3,990円 | 選択不可 |
| チューリッヒ | 1,970円〜3,480円 | 選択不可 |
| SBI損保 | 4,390円〜6,520円 | 選択不可 |
| 楽天損保 | 2,550円〜3,030円 | 選択不可 |
| セコム損保 | 2,190円〜2,950円 | 選択不可 |
| JA共済 | 1,390円 | 2,390円 |
| 全労済 | 1,550円〜2,420円 | 選択不可 |
※年間保険料。地域・走行距離によって変わる会社はレンジで表示。2026年5月時点の試算値。
- ・ 補償上限:弁護士費用300万円・法律相談費用10万円が多くの会社で共通
- ・ 使っても等級は下がらない(ノーカウント扱い)
- ・ 家族の誰か1人が加入していれば、同居家族にも適用されることが多い
- ・ 使用前に保険会社への事前連絡・承認が必要
日常生活型で使える場面・使えない場面
- ・ 歩行中に自転車にはねられてケガをした
- ・ 散歩中に他人の犬に噛まれた
- ・ マンションの上の階からの水漏れで家財が被害を受けた
- ・ 歩行中に飛んできた物でケガをした
- ・ 自転車乗車中に車以外の相手と接触してケガをした
- ・ 自分が加害者になった事故(被害者への賠償請求には使えない)
- ・ インターネット上での誹謗中傷(身体・財物への被害がないため)
- ・ パワハラ・職場トラブル(保険会社によって異なる)
- ・ 自動車事故の加害者側としての対応(これは対人賠償保険の範囲)
16社比較表
各社の公式サイト・FAQを直接確認した。「日常生活型を選べるかどうか」を判断基準にしている。
2026年5月時点の各社公式サイト・FAQをもとに作成している。各社の商品改定により内容が変わる場合がある。契約前に必ず各社に確認すること。
| 保険会社 | 種別 | 自動車事故型 | 日常生活型も選択可 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 東京海上日動 | 代理店型 | ○ | ○ 選択可 | 2タイプから選択。2022年以降、人格権侵害型も追加 |
| 損保ジャパン | 代理店型 | ○ | ○ 選択可 | 2タイプから選択。日常生活型はパワハラ・ご近所トラブルも一部対象 |
| 三井住友海上 | 代理店型 | ○ | ○ 選択可 | 2タイプから選択(公式サイト確認済み) |
| あいおいニッセイ同和 | 代理店型 | ○ | ○ 選択可 | 2タイプから選択(公式FAQ確認済み) |
| 共栄火災 | 代理店型 | ○ | ○ 選択可 | 2タイプから選択(公式サイト確認済み) |
| ソニー損保 | ダイレクト型 | ○ | ○ 選択可 | 「自動車事故タイプ」「自動車+日常事故タイプ」の2択(公式サイト確認済み) |
| 東京海上ダイレクト | ダイレクト型 | ○ | ○ 選択可 | 2026年1月以降の契約から日常生活型も選択可(公式サイト確認済み) |
| JA共済 | 共済 | ○ | ○ 選択可 | 2026年1月から「日常生活事故弁護士費用保障特約」を新設(公式サイト確認済み) |
| アクサダイレクト | ダイレクト型 | ○ | △ 条件あり | 日常生活型は基本なし。「飛来中・落下中の物・動物との接触」は対象(公式FAQ確認済み) |
| SBI損保 | ダイレクト型 | ○ | × なし | 自動車事故型のみと公式コラムに明記 |
| チューリッヒ | ダイレクト型 | ○ | × なし | 「チューリッヒの弁護士特約は自動車事故型」と公式サイトに明記 |
| SOMPOダイレクト | ダイレクト型 | ○ | × なし | 自動車に関わる被害事故のみ対象と公式サイトに明記 |
| 三井ダイレクト | ダイレクト型 | ○ | × なし | 自動車被害事故に限定と公式サイトに明記 |
| 楽天損保 | ダイレクト型 | ○ | × なし | 自動車事故型のみ(公式サイト確認済み) |
| セコム損保 | ダイレクト型 | ○ | × なし | 自動車事故型のみ(公式サイト確認済み) |
| 全労済 | 共済 | ○ | × なし | 交通事故のみ対象と明記。日常生活型は設定なし(公式サイト確認済み) |
- ・ 代理店型5社はすべて日常生活型を選択可
- ・ ダイレクト型はソニー損保・東京海上ダイレクトのみ選択可
- ・ JA共済は2026年1月から新設(比較的新しい対応)
- ・ セコム損保は自動車事故型のみ(公式サイト確認済み)
保険料と一緒に1分で確認できます
現場で見てきた話
10:0のもらい事故の場合、保険会社は弁護士法(第72条)により相手方との示談交渉ができない。つまり被害者が自分で相手と交渉しなければならない状況になる。
以前は「本来受け取れるはずの治療費や休業補償をきちんと出さない」保険会社があったという話もあった。現在は金融庁の監督のもとで改善されているが、当時は個人vs保険会社という状況で被害者が不利になるケースもあった。
弁護士費用特約を使って弁護士に交渉を委任することで、適切な金額が支払われたという話はよくあった。等級に影響しないので、使える状況なら使わない手はない特約だ。
どちらを選ぶべきか
判断基準はシンプルだ。
| 状況 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 自転車に乗る機会が多い・家族に自転車通勤・通学がいる | 日常生活型 | 自転車事故は被害者になったとき、日常生活型があると交渉で使える |
| マンション・集合住宅に住んでいる | 日常生活型 | 水漏れ・騒音トラブルなど隣人問題でも使えるケースがある |
| ほぼ車しか乗らない・日常生活のトラブルリスクが低い | 自動車事故型 | 保険料を抑えながら車の事故には備えられる |
| 火災保険や他の保険に弁護士費用特約が付いている | 自動車事故型 | 二重加入になることがある。補償が重複しないか確認が必要 |
弁護士費用特約は火災保険や一部のクレジットカードにも付帯している場合がある。すでに他の保険で日常生活型の特約が付いている場合、自動車保険でも同じものを付けると重複になる。契約前に確認しておこう。
- 弁護士費用特約には「自動車事故型」と「日常生活・自動車事故型」の2タイプがある
- 日常生活型を選べるのは代理店型5社(三井住友海上・損保ジャパンはWEB見積不可)・ソニー損保・東京海上ダイレクト・JA共済(2026年1月〜)の8社
- チューリッヒ・SBI損保・SOMPOダイレクト・三井ダイレクト・楽天損保・全労済は自動車事故型のみ
- 使っても等級は下がらない(ノーカウント扱い)。もらい事故での示談交渉に特に有効
- 自転車に乗る機会が多い・集合住宅に住んでいる場合は日常生活型の検討価値が高い
- 火災保険・クレジットカードとの重複に注意。すでに日常生活型が付いている場合は自動車事故型で十分なケースも
※ 本記事は2026年5月時点の各社公式サイト・FAQをもとに作成しています。各社の商品改定により内容が変わる場合があります。契約前に必ず各社に確認してください。
※ 本記事はアフィリエイト広告を含みます。


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