ディーラーがいつも同じ保険会社を勧める理由。
元スタッフが裏側を話す
ディーラーで車を買うとき、保険の話になると決まって同じ保険会社が出てくる。
「なんでいつもここなんだろう」と思ったことはないだろうか。答えは、スタッフが選んでいるわけではないからだ。
扱う保険会社はディーラーの本部レベルで決まっていることが多い。この記事で、その仕組みを全部話す。
「なんでいつもここなんだろう」と思ったことはないだろうか。答えは、スタッフが選んでいるわけではないからだ。
扱う保険会社はディーラーの本部レベルで決まっていることが多い。この記事で、その仕組みを全部話す。
扱う保険会社はなぜ決まっているのか
ディーラーで保険の話になると、いつも同じ保険会社しか出てこない。スタッフが選んでるんですか?
スタッフが選んでいるわけではない。扱う保険会社は、ディーラーの本部レベルで決まっていることが多い。現場のスタッフには、基本的に他の保険会社を勧める選択肢がない。
📌 仕組みの概要
- ・ ディーラーは特定の保険会社と代理店契約を結んでいる
- ・ どの保険会社と契約するかは、ディーラーの本社・上位組織が決めることが多い
- ・ 現場のスタッフは、その枠の中で保険を提案する
- ・ ディーラーによって仕組みは異なるため、一律ではない
「なんでうちはこの保険会社だけなの?」とお客さんに聞かれたことがあった。正直に「ウチではこの保険会社だけなんですよね」としか言えなかった。スタッフとしても、他の会社を選ぶ権限はない。
ディーラーと保険会社の間にあるお金の流れ
なぜディーラーが特定の保険会社と代理店契約を結ぶのか。そこにはお金の流れがある。
【ディーラー保険】お金の流れ
お客さん
保険料を払う
保険料
ディーラー
代理店手数料を受け取る
残り
保険会社
残りを受け取る
📌 手数料の仕組み(概要)
- ・ ディーラーは代理店として、保険を契約してもらうたびに手数料収入が発生する
- ・ 手数料はスタッフ個人の給与にも反映される仕組みになっていることが多い
- ・ ディーラー法人としても、保険会社から別途マージンを受け取っている場合がある
- ・ 保険会社にとってもディーラーは重要な販売チャネルのため、三者の利害が一致している
お客さんの利益は、この構造の中で後回しになりやすい。「なぜこの保険会社だけ?」という疑問の答えは、この仕組みにある。
スタッフ個人の立場から見た現実
スタッフさんは「この保険を売れ」ってプレッシャーをかけられてるんですか?
保険会社そのものを指定するプレッシャーというより、「件数を取れ」というプレッシャーは常にあった。扱う保険会社は最初から決まっているので、「この会社を売れ」という指示は特になかった。ただ件数が少ないと評価に影響するのは事実だった。
| 立場 | 保険を勧める動機 |
|---|---|
| スタッフ個人 | 手数料収入・件数による評価への影響 |
| ディーラー法人 | 代理店手数料収入・保険会社からのマージン |
| 保険会社 | ディーラーという強力な販売チャネルの確保 |
例外的に別の保険会社を勧めるケース
基本的に他社を勧めることはないが、例外もあった。
📋 現場エピソード
ディーラーが勧める保険会社と、お客さんが今入っている保険会社が同じだったケースがある。そのお客さんが「今の保険会社の対応が気に入らないから変えたい」と言ってきた。
このとき、ディーラーとして別の会社を案内することはできなかった。ただ代理店型の保険会社同士だと保険料もほとんど変わらないことが多かったので、「同じ会社で継続する」か「補償内容を見直す」という話に落ち着くことが多かった。
📌 例外的に変更を勧めることがあるケース
- ・ お客さんが今入っている会社とディーラーが扱う会社が同じで、対応への不満がある場合
- ・ ディーラーが複数の保険会社を扱っている場合(各社の保険料・補償で比較できる)
※ディーラーによって扱う会社の数・仕組みは異なります。
知った上でどう動くか
じゃあ、ディーラーで保険を勧められたらどうすればいいの?
仕組みを知った上で、自分で判断することが大切だ。ディーラーで勧められた保険が悪いわけではない。ただ、「比較する機会がないまま契約している」状態が問題だ。
✅ 知った上でやること
- ディーラーで提示された保険料をメモしておく
- 一括見積もりサイトで他社の保険料を確認する
- 補償内容・保険料を比較してから決める
⚠️ 「値引きとセット」には注意
「保険に入ってくれたら車両本体をもう少し値引きします」という提案をされることがある。車体の値引き額より、毎年の保険料の差額の方が長期では大きくなることが多い。冷静に計算してから判断することが重要だ。
この記事のポイント
- ディーラーが特定の保険会社しか勧めない理由は、扱う保険会社が本部レベルで決まっているから。スタッフが選んでいるわけではない
- ディーラーは代理店として保険会社から手数料を受け取る。スタッフ個人・ディーラー法人・保険会社の三者の利害が一致している
- スタッフへのプレッシャーは「この保険会社を売れ」ではなく「件数を取れ」という形で来ることが多い
- ディーラーで勧められた保険が悪いわけではないが、比較する機会がないまま契約するのは避けたい
- 「値引きとセット」の提案は、長期で見ると保険料の差額の方が大きくなることが多い
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※ 本記事の内容は筆者の業界経験をもとに作成しています。ディーラーの保険代理店の仕組みはディーラーによって異なります。
※ 2026年5月時点の情報をもとにしています。


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