自動車保険は満期まで待たなくていい。
途中で乗り換えられる理由と、損しない3つの注意点
それは誤解です。自動車保険は保険期間中でも、いつでも解約・乗り換えができます。しかも75日先まで新しい保険の申し込みが可能なので、今すぐ動いても損しない。
ただし、やり方を間違えると等級を失ったり、返金が減ったりする。損しないための3つの注意点をまとめた。
自動車保険はいつでも乗り換えられる
- ・ 保険期間中でもいつでも解約可能(違約金なし)
- ・ 解約後、残りの保険期間分は解約返戻金として返金される(一括払いの場合)
- ・ 月払い契約の場合は原則として解約返戻金が発生しない。残り月数が多くても返金がないケースがある点に注意
- ・ 一括払いの返金額は「日割り計算」ではなく短期率(短期料率)で計算されるため、払った保険料が全額戻るわけではない
- ・ 等級はそのまま引き継げる(手続きを正しく行った場合)
現場で見てきた乗り換えの理由はさまざまだった。保険会社の対応への不満、担当者が退職した、車を買い替えたら満期まで期間が長くなった、単純に保険料を安くしたい……。どの理由でも乗り換えは可能だ。
75日前から申し込める仕組みを使う
その心配は不要だ。多くの保険会社では、保険始期日の75日前から新しい保険の申し込みができる。つまり今の保険を解約する前に、新しい保険を先に決めてしまえばいい。
新しい保険会社を選んで申し込む
始期日(保険スタート日)を、今の保険の解約日に合わせて設定する。75日先まで指定可能。
今の保険会社に中途解約の連絡をする
解約日=新しい保険の始期日に合わせる。空白期間を作らないことが重要。
解約返戻金を受け取り、新しい保険でスタート
等級はそのまま新しい保険会社に引き継がれる。
75日前申し込みは民間保険会社では基本的に共通のルールだが、共済は仕組みが異なる場合がある。JA共済・全労済などを検討する場合は、事前に各共済の窓口に確認することをおすすめする。
途中解約で損する3つのパターン
乗り換え自体はいつでもできるが、タイミングを間違えると損をする。現場で実際に見てきたパターンが3つある。
解約返戻金は日割り計算ではなく「短期率(短期料率)」で計算される。これは経過期間が長くなるほど、戻ってくる金額が少なくなる仕組みだ。
特に気をつけたいのが「契約応当日(保険始期日と同じ日付)の直後に解約するケース」。月払い契約の場合、毎月の契約応当日を1日でも過ぎると翌月分の保険料まで支払い義務が発生する。
例:始期日が4月10日の場合、毎月10日までに解約すれば翌月分は不要。11日に解約すると翌月分(5月10日まで)の保険料が発生する。
等級は1年ごとに上がる仕組みだ。満期のタイミングで乗り換えれば、その時点で等級が1つ上がった状態で新しい保険がスタートする。
しかし保険期間の途中で乗り換えると、同じ等級のままもう1年過ごさなければならない。特に20等級(全労済は22等級)未満の場合、その差は保険料にじわじわ影響する。
例:今が17等級で7ヶ月経過している場合、満期まで待てば18等級でスタートできるが、今すぐ乗り換えると17等級のまま1年が続く。
これが一番気をつけてほしいポイントだ。等級を引き継ぐためには、新しい保険の始期日が「解約日の翌日から7日以内」でなければならない。
「申し込み」が7日以内ではなく、「保険が始まる日(始期日)」が7日以内という点を間違えやすい。8日目以降を始期日に設定してしまうと、7等級以上の等級は引き継げず6等級スタートになる。
例:4月10日に解約した場合、新しい保険の始期日は4月11日〜4月17日のいずれかにする必要がある。4月18日以降を始期日にすると等級が引き継げない。
5等級以下の場合は、解約日と新契約の始期日が13ヶ月以内であれば等級が引き継げる。これは等級を意図的にリセットさせないための仕組みだ。
ただし注意点がある。8日目以降13ヶ月以内で引き継ぐ場合、保険会社によってはインターネット割引などの割引が適用されないケースがある。引き継ぎ前に新しい保険会社に確認しておくことをおすすめする。
損しない乗り換えの手順・チェックリスト
- 一括見積もりで乗り換え先を比較・決める
- 新しい保険に申し込む(始期日=今の保険の解約日の翌日に設定)
- 今の保険会社に中途解約を連絡する(解約日を始期日の前日に合わせる)
- 解約返戻金を受け取る(振込まで1〜2週間程度)
- 等級引き継ぎが完了しているか新しい保険証券で確認する
今すぐ乗り換えた方がいい人・満期まで待った方がいい人
| 状況 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 今の保険会社の対応・担当者に強い不満がある | 今すぐ乗り換え | ストレスを抱えたまま契約し続けるリスクの方が大きい |
| 保険料を大幅に下げられることが見積もりで確認できた | 今すぐ乗り換え | 節約額が解約返戻金の減少分を上回ることが多い |
| 車を買い替えたが保険会社をそのままにしている | 見直しを検討 | 車種・車両価格が変わると適切な補償内容・保険料も変わる。旧保険のままでは補償が過不足になりやすく、保険料が割高になっているケースも多い |
| 満期まであと1〜2ヶ月しかない | 満期まで待つ | 等級が1つ上がるメリットが大きい。解約返戻金も少ない |
| 保険料の差が年間5,000円未満 | 満期まで待つ | 等級の進みが1年遅れるデメリットと相殺されやすい |
| 現在18〜19等級で、あと数ヶ月で20等級になる | 満期まで待つ | 20等級は最大割引。数ヶ月待つ価値がある |
一括見積もりで判断できる
- 自動車保険は保険期間中でもいつでも中途解約・乗り換えが可能。違約金なし
- 新しい保険は始期日の75日前から申し込める。先に新しい保険を決めてから解約すると手続きがスムーズ
- 途中解約で損するパターンは3つ:①解約返戻金が減るタイミング②等級の進みが1年遅れる③7日ルールを知らずに等級を失う
- 等級を引き継ぐには新しい保険の「始期日」が解約日の翌日から7日以内である必要がある(申し込み日ではない)
- 共済(JA共済・全労済)は仕組みが異なるため、75日ルール等は事前に窓口に確認する
- 満期まであと1〜2ヶ月、または18〜19等級の人は、満期まで待つ方が得になるケースが多い
※ 本記事の内容は各社の公式資料・業界経験をもとに作成しています。解約・乗り換えの条件は保険会社によって異なります。必ず事前に加入中の保険会社に確認してください。
※ 2026年5月時点の情報をもとにしています。
※ 本記事はアフィリエイト広告を含みます。

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