免責金額5万円と10万円、結局どっちがいい?等級別に保険料差を比較

等級・保険料のしくみ

免責金額5万円と10万円、結局どっちがいいのか|等級別に実際の保険料差を比較してみた

車両保険の免責金額を「5万円」にするか「10万円」にするか。これは多くの人が悩むポイントですが、実は「節約できる金額」は等級によって大きく変わります。今回は新規6等級と、他社から切替える場合の20等級、それぞれでSBI損保・ソニー損保・東京海上ダイレクトの見積もりを実際に取得し、差額を比較しました。

1. そもそも免責金額とは何か

免責金額とは、車両保険を使って修理する際に、自己負担する金額のことです。たとえば免責金額5万円の契約で30万円の修理が発生した場合、保険会社が支払うのは25万円、残り5万円は自己負担になります。

免責金額を高く設定するほど、事故時の保険会社の負担(=リスク)が減るため、保険料は安くなります。「免責5万円→10万円」にすると、その差額分だけ毎年の保険料が下がる、という仕組みです。

ポイント:免責金額は「1回目」と「2回目以降」で分けて設定できる保険会社もあります(例:1回目5万円・2回目以降10万円)。今回の比較は「1回目の免責金額」を5万円→10万円に変更した場合の差額です。

2. 等級別の比較条件

今回は、同一車種(トヨタ ヤリス ハイブリッド/35歳・神奈川県・年間5,000〜10,000km・ゴールド免許・運転者限定なし・26歳以上補償・車両保険「一般」)で、以下の2パターンを比較しました。
※「5,000〜10,000km」の区分がない保険会社については、10,000kmを含む走行距離区分で試算しています。

パターン 等級 条件
新規契約 6等級 新規でこれから自動車保険に加入する場合
他社切替 20等級(無事故) 現在20等級・事故有係数なしで他社から切替える場合

3. 新規6等級の場合の比較結果

保険会社 免責5万円 免責10万円 差額(年間)
損保ジャパン 119,784円 112,020円 7,764円
あいおいニッセイ同和 110,260円 102,460円 7,800円
共栄火災 186,410円 183,400円 3,010円
ソニー損保 99,760円 93,230円 6,530円
三井ダイレクト損保 70,730円 65,330円 5,400円
東京海上ダイレクト 58,678円 56,221円 2,457円
SBI損保 95,490円 89,300円 5,190円
楽天損保 74,060円 69,020円 5,040円
SOMPOダイレクト 96,270円 89,930円 6,340円
アクサダイレクト 71,300円 68,840円 2,460円
JA共済 新規6等級では免責5万円のプランが選択不可のため、比較対象外
全労済 121,700円 106,540円 15,160円

新規6等級の場合、免責金額を5万円から10万円にするだけで、年間5,000〜6,500円程度保険料が下がります。10年契約を続けると考えると、5万〜6.5万円の差になる計算です。

東京海上日動・三井住友海上について:東京海上日動・三井住友海上については代理店でのみ免責取扱いのため、免責金額の比較はWeb上では行えません。条件変更を希望する場合は契約している代理店に直接お問い合わせください。

4. 他社切替・20等級の場合の比較結果

保険会社 免責5万円 免責10万円 差額(年間)
損保ジャパン 58,980円 55,128円 3,852円
あいおいニッセイ同和 88,500円 83,800円 4,700円
共栄火災 66,400円 65,350円 1,050円
ソニー損保 46,510円 43,480円 3,030円
三井ダイレクト損保 35,430円 32,770円 2,660円
東京海上ダイレクト 31,063円 29,760円 1,303円
SBI損保 42,600円 40,080円 2,520円
楽天損保 37,530円 34,990円 2,540円
SOMPOダイレクト 37,490円 35,690円 1,800円
アクサダイレクト 38,020円 36,720円 1,300円
JA共済 48,190円 41,790円 6,400円
全労済 44,100円 38,600円 5,500円

一方、20等級(無事故継続)の場合は、差額は会社によって1,050円〜6,400円程度とまちまちです。新規6等級の場合と比べると、差額の絶対額は小さくなる傾向にあり、保険会社によって差が大きいため、必ず見積もりで確認することが重要です。

注意:20等級はすでに各種割引が効いており保険料自体が低いため、免責金額による差の「絶対額」も小さくなります。「免責10万円にすれば誰でも数千円〜数万円浮く」というわけではなく、等級が上がるほど免責金額の影響は小さくなるという点を押さえておきましょう。保険会社によって差額は1,000円台〜6,000円台までばらつきがあるため、必ず見積もりで両方の金額を確認するのが確実です。
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5. では、免責5万円と10万円、どちらを選ぶべきか

結論としては、「いざという時に10万円を自己負担できるかどうか」がもっとも重要な判断基準です。保険料の差額だけで決めるべきではありません。

こんな人は おすすめ
新規6等級・節約効果を重視したい 免責10万円(年間5,000円以上の差は大きい)
20等級・差額が小さい 万一の際の負担額を考えて免責5万円でも◎
緊急時に10万円の用意が不安 免責5万円(差額が小さくても安心料として)
元オペレーターの視点 事故対応の窓口にいた頃、「免責金額を上げて保険料を節約していたが、事故の際に自己負担分の用意ができず修理を諦めた」というケースを何度か見てきました。免責金額は保険料だけでなく、「その金額をすぐに用意できるか」まで含めて決めることをおすすめします。

6. まとめ

この記事のポイント

  • 免責金額を5万円→10万円にすると、保険料は年間で1,050円〜15,160円程度安くなる
  • 差額は等級が低い(新規)ほど大きく、等級が高いほど小さくなる
  • 新規6等級なら免責10万円のメリットは大きいが、20等級なら差は数千円程度
  • 最終的には「事故時に自己負担額をすぐ用意できるか」で判断するのが安全

ご自身の等級や予算に合わせて、複数社の見積もりを比較しながら免責金額を検討してみてください。

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