ディーラーで勧められた保険が高い理由。元スタッフが裏側を正直に話す

ディーラー・業界の裏側

ディーラーで勧められた保険が高い理由。
元スタッフが裏側を正直に話す

元ディーラー×元ネット型損保のオペレーターが監修
ディーラーで勧められた保険が、ネットで調べたら同じ補償内容で年間3〜5万円高かった。こういう経験をした人は多い。

理由はシンプルだ。ディーラーは保険会社の代理店であり、保険料の20〜30%程度が手数料として上乗せされている。

元ディーラースタッフとして自分でこの仕組みを作る側にいた経験から、なぜ高くなるのか・どう対処するかを正直に話す。

ディーラー保険が高い理由:お金の流れを図解する

💬
ディーラーで保険を勧められたけど、なんか高い気がする。ネットで調べたら同じ補償内容でだいぶ安かった…

その感覚は正しい。ディーラーは損保会社の「代理店」として手数料を受け取る。この手数料がそのまま保険料の上乗せになっている。

【ディーラー保険】お金の流れ
👤
あなた
保険料を払う
保険料
🏢
ディーラー
手数料を受け取る
(代理店として)
保険料-手数料
🏦
保険会社
残りを受け取る

ダイレクト型(ネット保険)の場合はディーラーという中間業者がいないので、その分保険料が安くなります。シンプルな話です。

【ダイレクト型】お金の流れ
👤
あなた
保険料を払う
保険料(そのまま)
🏦
保険会社
直接受け取る
(中間業者なし)

「中間業者の手数料がなくなる分、保険料が安くなる」。これがダイレクト型が安い根本的な理由です。

手数料はいくらか:保険料の20〜30%がディーラーに残る仕組み

ディーラーのスタッフが保険を1件契約してもらうと、翌月の給料に手数料が上乗せされます。

💰 手数料の仕組み(筆者の勤務当時の実例)
  • ・ 新規契約:月払い保険料の1ヶ月分が手数料として翌月給与に加算
  • ・ 継続契約:毎年更新のたびに同様の手数料が発生し続ける(当時)
  • ・ ディーラー法人にも別途マージンが入る仕組みになっている

※ 筆者の勤務当時(約20年前)の実例です。現在は仕組みが異なる場合があります。

😅
これはあくまで私がいたディーラーの場合です。手数料の仕組みはディーラーによって違います。ただ「何らかの手数料が発生している」という構造はどこも同じはずです。

重要なのは継続のたびに手数料が発生するという点です。つまりディーラースタッフにとって、一度契約してもらったお客さんが毎年更新してくれることは、毎年安定した収入になります。

だから「高いですよね、でも安心ですよ」という説得が生まれるわけです。

ノルマという圧力:「販売目標」という名前に変わっただけで実態は同じ

💬
ディーラーのスタッフって、保険を売るノルマがあるんですか?

あります。今は「販売目標」という言い方に変わっているところが多いですが、実態は変わりません。

📌 現場の実態
  • ・ 車を販売したお客さん全員に保険の提案をするのが基本
  • ・ 目標件数を下回ると査定・評価に影響する
  • ・ 「ノルマ」と言わないだけで、少ないと困るのは変わらない

車を買いに来たお客さんに保険の提案をするのは業務の一部です。スタッフを責めるというより、そういう構造になっていると理解した上で、自分で判断することが大切です。

「高いですよね」と言われたとき現場スタッフは何と答えていたか

これ、現場で何度も経験しました。再現してみます。

🎭 実際の現場でよくあった会話
お客様 これ、ちょっと高くないですか?ネットで調べたらもっと安かったんですけど…
スタッフ 「そうですよね、ディーラーが勧める保険って高いって言われますもん(笑)」
スタッフ 「ただ名前だけは有名な保険会社ばかりなので、いざというときの安心感はあると思いますよ」
スタッフ 「もしこちらまでご検討いただけるなら、車両本体のお値引きをもう少し…なんて話もできますので」
お客様 (あ、車が安くなるなら…まあいいか)
😅
高いと認めつつ、車の値引きとセットにして納得してもらう。これ、けっこう使われる手法でした。冷静に計算すると保険料の差額の方が大きいケースも多いんですよね。
⚠️ 「値引きとセット」の落とし穴

車両本体を3万円値引きしてもらっても、保険料が年間3万円以上高ければ1年でチャラです。保険は毎年払い続けるものなので、長期で見ると保険料の差額の方がずっと大きくなります。

なぜ1〜2社しか勧めないのか:提携会社以外は売れない構造

「このディーラーはいつも同じ保険会社を勧めてくる」と思ったことはありませんか。これにも理由があります。

ディーラー側にも法人マージンがある

スタッフ個人が手数料をもらうのと同様に、ディーラー法人も保険会社から別途マージンを受け取っています。そのため、どの保険会社を扱うかはディーラー本部レベルで決まっていることが多い。

複数の保険会社を扱っているディーラーの場合でも、目標件数を達成しやすいよう、店舗ごとに扱う保険会社を分けているケースもありました。

立場 保険を勧める理由
スタッフ個人 手数料収入・評価への影響
ディーラー法人 保険会社からの法人マージン・目標達成報奨
保険会社 ディーラーという強力な販売チャネルの確保

三者の利害が一致している構造です。お客さんの利益は、この構造の中で後回しになりやすい。

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それでもディーラー保険を選ぶ理由が3つある場合

ここまで読むと「ディーラー保険は絶対ダメ」という印象を持つかもしれませんが、そこまで断言するつもりはありません。正直に言うと、こういう人には向いています。

✅ ディーラー保険が向いている人
  • ・ 保険の手続きや比較を全部任せたい
  • ・ 車を買うついでに全部まとめて終わらせたい
  • ・ 担当スタッフとの関係を重視する
  • ・ 保険料より「人に頼める安心感」を優先する

手間を買うという意味では、割高でも合理的な選択になることはあります。ただしそれを理解した上で選ぶのと、仕組みを知らずに選ばされるのとでは全然違います。

この記事を読んだ後で「やっぱりディーラーにお願いしよう」と決めるのは全然いい。知った上で選ぶのが大事です。

まとめ

この記事のポイント
  • ディーラー保険が高い根本的な理由は「中間業者(代理店)の手数料」が保険料に含まれるから
  • スタッフ個人にもディーラー法人にも、保険を売るインセンティブがある
  • 継続のたびに手数料が発生するため、スタッフは毎年更新を求める構造になっている
  • 「車の値引きとセット」の提案は、長期で見ると保険料の差額の方が大きいことが多い
  • 特定の保険会社しか勧めないのは、ディーラー本部レベルで契約する保険会社が決まっているから
  • 仕組みを理解した上で選ぶなら、ディーラー保険を選んでも問題ない
仕組みがわかったら、次は行動です
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※ 本記事は筆者の業界経験をもとに作成しています。手数料の仕組みはディーラー・保険会社によって異なります。

※ 本記事はアフィリエイト広告を含みます。

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