ディーラーで勧められた保険が高い理由。
元スタッフが裏側を正直に話す
これ、私が実際にディーラーで働きながら感じていたことです。自分で売っておきながら、自分では高くて払えないと思っていた。
この記事では、ディーラーの保険がなぜ高くなるのか、現場で見てきた仕組みを正直に話します。
ディーラー保険の「お金の流れ」を図解する
その感覚は正しいです。理由はお金の流れを見ると一目でわかります。
(代理店として)
ダイレクト型(ネット保険)の場合はディーラーという中間業者がいないので、その分保険料が安くなります。シンプルな話です。
(中間業者なし)
「中間業者の手数料がなくなる分、保険料が安くなる」。これがダイレクト型が安い根本的な理由です。
手数料はいくらもらえるのか
ディーラーのスタッフが保険を1件契約してもらうと、翌月の給料に手数料が上乗せされます。
- ・ 新規契約:月払い保険料の1ヶ月分が手数料として翌月給与に加算
- ・ 継続契約:毎年更新のたびに同様の手数料が発生し続ける(当時)
- ・ ディーラー法人にも別途マージンが入る仕組みになっている
※ 筆者の勤務当時(約20年前)の実例です。現在は仕組みが異なる場合があります。
重要なのは継続のたびに手数料が発生するという点です。つまりディーラースタッフにとって、一度契約してもらったお客さんが毎年更新してくれることは、毎年安定した収入になります。
だから「高いですよね、でも安心ですよ」という説得が生まれるわけです。
ノルマは「販売目標」という名前に変わっただけ
あります。今は「販売目標」という言い方に変わっているところが多いですが、実態は変わりません。
- ・ 車を販売したお客さん全員に保険の提案をするのが基本
- ・ 目標件数を下回ると査定・評価に影響する
- ・ 「ノルマ」と言わないだけで、少ないと困るのは変わらない
車を買いに来たお客さんに保険の提案をするのは業務の一部です。スタッフを責めるというより、そういう構造になっていると理解した上で、自分で判断することが大切です。
「高いですよね」と言われたときの現場の対応
これ、現場で何度も経験しました。再現してみます。
車両本体を3万円値引きしてもらっても、保険料が年間3万円以上高ければ1年でチャラです。保険は毎年払い続けるものなので、長期で見ると保険料の差額の方がずっと大きくなります。
なぜ特定の保険会社しか勧めないのか
「このディーラーはいつも同じ保険会社を勧めてくる」と思ったことはありませんか。これにも理由があります。
ディーラー側にも法人マージンがある
スタッフ個人が手数料をもらうのと同様に、ディーラー法人も保険会社から別途マージンを受け取っています。そのため、どの保険会社を扱うかはディーラー本部レベルで決まっていることが多い。
複数の保険会社を扱っているディーラーの場合でも、目標件数を達成しやすいよう、店舗ごとに扱う保険会社を分けているケースもありました。
| 立場 | 保険を勧める理由 |
|---|---|
| スタッフ個人 | 手数料収入・評価への影響 |
| ディーラー法人 | 保険会社からの法人マージン・目標達成報奨 |
| 保険会社 | ディーラーという強力な販売チャネルの確保 |
三者の利害が一致している構造です。お客さんの利益は、この構造の中で後回しになりやすい。
それでもディーラー保険を選ぶ理由があるとしたら
ここまで読むと「ディーラー保険は絶対ダメ」という印象を持つかもしれませんが、そこまで断言するつもりはありません。正直に言うと、こういう人には向いています。
- ・ 保険の手続きや比較を全部任せたい
- ・ 車を買うついでに全部まとめて終わらせたい
- ・ 担当スタッフとの関係を重視する
- ・ 保険料より「人に頼める安心感」を優先する
手間を買うという意味では、割高でも合理的な選択になることはあります。ただしそれを理解した上で選ぶのと、仕組みを知らずに選ばされるのとでは全然違います。
この記事を読んだ後で「やっぱりディーラーにお願いしよう」と決めるのは全然いい。知った上で選ぶのが大事です。
まとめ
- ディーラー保険が高い根本的な理由は「中間業者(代理店)の手数料」が保険料に含まれるから
- スタッフ個人にもディーラー法人にも、保険を売るインセンティブがある
- 継続のたびに手数料が発生するため、スタッフは毎年更新を求める構造になっている
- 「車の値引きとセット」の提案は、長期で見ると保険料の差額の方が大きいことが多い
- 特定の保険会社しか勧めないのは、ディーラー本部レベルで契約する保険会社が決まっているから
- 仕組みを理解した上で選ぶなら、ディーラー保険を選んでも問題ない
実際の数字で確かめてみてください
※ 本記事は筆者の業界経験をもとに作成しています。手数料の仕組みはディーラー・保険会社によって異なります。
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